2009年5月27日水曜日

自己複製現象

自己複製現象は細胞や生命体の基本的な性質だと言います。
その余りに神秘的な細胞の生命現象を基として、キリスト者の
「素朴で小さな交わり」が、バベルの塔のように上方にではなく、
四方八方の横に水平にそのツルを延ばし、地上にある「敵の王国」
を常にまじかに見下ろしつつ、地の果てに至るまで成長して行く。
それはあたかも「あのブドウの樹」のようではないですか。

それこそ、キリストの体における成長の正常な姿に相違ありません。
使徒行伝に見る「こうして神のことばは、ますます成長し、弟子の数は
非常に増えて行った」と言う事実は、きっとそのような天的生命現象の
地上への現れであったのでしょう。その時、主役は多くの「名も無き
普通の兄弟姉妹」であり、舞台は日常の人の暮らしです。

一方、極めて不健康な増殖現象もあります。
それはある細胞を元とし、他を顧みずに、どこまでも侵食肥大し、
あるカタマリを形成して行く現象です。あたかもそれは細胞が「ある
見えないエゴ」によって、ある方向へと強力に「つき動かされて」いる
かのようです。それはいずれ、体全体に死をもたらすことになります。

しかし、
主が再び来られる前、いわゆるキリスト教の世界の中で、
「単純にキリストのみを信じるという信仰」が殆ど失われる時、必ずや、
人の目には隠された方法で、再びあの天的ブドウの樹の生命現象が、
地上のいたる所に再現されるであろうことを、私は信じているのです。

・「私は真のブドウの樹、あなた方は枝です。」(ヨハネ15の5)
主はブドウの「幹」ではなく、ブドウの樹の全体です。
だから主は枝でもあられるのです!
・「人の子が来た時、果たして地上に信仰が見られるであろうか。」
(ルカ18の8)

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