2008年5月22日木曜日

その舞台(5)

★第二態系の生き物の意志と特徴★の続きです。
④番目の特徴は強力な支配力、統制力です。

第二態系の生き物はおそろしい悪鬼や堕落天使だから彼らどうし
いつもケンかが絶えず 統率など取れていないだろう、とするのは
全くの誤解です。彼らの知的レベルは人間の比ではないのです。
第二態系における彼らの国はやはり王国であり、イエスも指摘された
ように そこには強い統率、統制そして秩序さえあるのです。
民主主義国家とは違い、本来王国とはそういうものではないでしょうか。

ここで非常に大切な点は
なるほどそこには態系、組織、統制はあるが 当然のことながらそれは
神の永遠の命、キリストの復活の命とは全く無縁であると言うことです。
いずれ述べる機会もあるかも知れませんが、統率の内容、本質、性質が
全く違うのです。この点の識別は極めて重要です。今要点を言うならば
神の国の体系は正に「体」であり、それは真の復活の命・
今日のキリストそのものです。その細胞、組織、器官、肢体一切は
キリストの命の表現そのものです。そこにいかなる他の成分・
キリストでないものが混入する余地は全くありません。なぜなら
キリスト以外の一切は二千年前最後のアダムにおいて
完全に処理されてしまったからです。

これまでをまとめると:
「態系」にはキリストとは全く無縁な強力極まりないまとめる力が
作用しており、それは一見「体」に見えます。
しかし真の「体系」は即ちキリストの「からだ」そのものです。
つまり「体系」はキリストであり「態系」は断じてキリストではありません。

神の敵は神がなさることと一見とても似通ったものを造り上げる名手です。
彼は天才的「似て非なるもの」メーカーです。彼らの態系そのものが
「立派な体系に見える」態系であり、そして彼らは人の目には見えない
彼らの態系を 目に見える第一態系を通して表現しているのです。
即ち彼らは第一態系の中に長い年月をかけて大小様々な無数の
キングドム(~界)を造り出し、更に現在それらをグローバルな
キングドムとして一つにまとめ上げようとしているのです。
(彼らの「一つにまとめる」も似て非なるものの一つです)

そこにある本質はサタンの本質である死と虚偽でしょう。そこにも
ある種の「命の様なもの」があるのかも知れません。しかし彼らの態系の
かさ張った大きな「タマネギ」の皮を剥いてゆくと最後に出てくるのは
死とウソです。そしてそのタマネギ自体のどの部分の本質も死と虚偽です。
だから彼らの所有する一見命と見えるものもやはり「真の命」の
「似て非なるもの」に過ぎません。つまりそこには永遠性のもの、
キリストの復活性のものは全くないのです。

ただし彼らにも「蘇生性」はあるかも知れません。反キリスト者
(間もなく第一態系の中に現れる全世界統一の頂点をなす人物)も
蘇生するからです。正に彼の蘇生はキリストの復活の似て非なるものです。
(ただしおそらく蘇生は彼らの能力の頂点をなすものでしょう。
それが彼の力の限界点です。)だから私達は「奇跡」を
あまりにあり難がってはならないのです。あり難いのはキリストの復活と
今信仰によってキリスト者の人間生活に出現するキリストの復活だけです。
しかし程なく訪れるかの時、必ず「地に住む者達」はその人物の「復活」を
容易にそして直ちに信じ彼を全世界の「救い主」として礼拝するでしょう。
なぜなら人々の心を究極的に掴むものは「もの、物質」の
最高の姿であるからです。(この④は続きます)

*これまでの「体系」と言う用語を「態系」に変えました。
これは多分私の造語でしょう。(もっといい言葉があったら教えて下さい)
体系と言うとき、それは真の「からだ」を連想してしまうからです。

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