2010年3月6日土曜日

ある祈り(3)

以上のように 去年の秋以来、
彼女の体の状態は死に向かって急激(きゅうげき)に悪化し、
家族や周囲の人々も その大変な渦(うず)に巻(ま)き
こまれて行きました。

ところが 
ここに一つの特異(とくい)な事実を指摘(してき)しなければ
なりません。それは 以上のような大変な病気の悪化にも
かかわらず、姉妹自身においては、全く恐怖(きょうふ)や
おびえ、うろたえなどがなく、秋以来のいかなる時点においても 
あたかもガンとは無関係であるかのような不思議な精神状態を 
一貫(いっかん)して持続(じぞく)していたと言うのです。


さて、あの1月28日を境(さかい)にして 
彼女の病に「不思議な」状況が現れ始めたのです。
・その一両日後:
恐らく、B姉妹の死を 知らされるであろうという電話で A姉妹が
告げられたことは、何と死去どころか、患者は小康(しょうこう)
状態にまで回復していたこと。
(A姉妹はこれを奇跡のように感じた。)
・2月上旬:
A姉妹が二回 お見舞いに行った頃
患者(かんじゃ)は顔色もよく、ヨーグルトを食べ、イチゴも
食べたいと所望(しょもう)したこと。
・3月2日:
Bさんは何と大部屋に移されていたこと。

ただし、この大部屋に移されたとは 一体どんな意味なのか、
今はA姉妹にも私にも分かりません。
これから どういう展開がB姉妹を待っているのか、
今のところ それも分かりません。


最後に 以下は 
ガンを告知された頃、B姉妹が見舞いのA姉妹に語った言葉です:
「Aさん、私ガンだったのよ、でもね、おかしいくらい、全然
恐ろしくないのよ。それに胸のこの辺に 
何かあったかい所があるのよね。」


Sugar 的解釈:
これは「御心の只中にあるキリスト者」の姿(強さ)
ではないかと思っております。

0 件のコメント: