今日のキリスト者の間で最も欠けている「知識」は、人の霊の存在と、霊の
機能に関するものです。多くの信者は、自分の思い、感情、意志の他に、
自分の中に霊があることを知りません。
人の中に霊があることを聞いた後でさえ、彼らは思い、感情、意志を
霊であると誤解したり、或いは困惑して、自分の霊がどこにあるのかが
分からないのです。霊に関するこのようなキリスト者の無知は
とても深刻な問題です。
このことの故、信者は 根本的にどのようにして神と協力し、自己を支配し、
サタンと戦ったらよいかが分かりません。というのはこれら三つのことには
総て「人の霊」の働きを必要とするからです。
信者が知るべき最も重要なことは、人の中には
思いの中の思想、知識、想像、
感情の中の感覚、愛、欲望、
意志の中の考え、意見、決定の他に、
厳然として「霊がある」ということです。
霊は思い、感情、意志よりも更に深いものです。信者は自分の中に霊がある
ことを知るべきであり、また、霊の感覚、霊の働き、霊の力、霊の活動の
原則も知らなければなりません。
そのようにして、初めて信者は いかにして肉的な魂や体に従ってではなく
霊に従って歩くかを知ることが出来るのです。
☆
ここで数回だけ「感覚の生活」を休み、先人の著書から
「聖霊と信者の霊」に関する概略を見たいと思います。
「霊を知る」は「魂と体を知る」とは完全に異質です。何故なら、
人の霊は、物質と魂の創造者「創造されることのなかった神の聖霊」と
極めて密接な関わりがあるからです。そこには
「神直接の護衛」があると私は考えております。従って
神に対する従順を無視し 単なる物質に過ぎない頭脳のみによって、
人の霊を知ることは「人類史上」かつて一度もあり得ないことだったのです。
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