2008年5月12日月曜日

その舞台(1)

いつの時代も世の注目を受ける人々がいるものです。
どういう人達でしょうか。それは重要な人、ユニークな人
特殊な人、ほおっておけない人、鍵を握る人でしょう。


さて、聖書で世界・世と言う時、それは「この地上の人々が
構成する人間の態系」だけを意味するのではありません。それは
総ての人を、そしてその人間の態系を裏側から真の意味で組織、支配
しているある強力なパワーの態系をも暗示している場合が多いのです。

その力の活動の場は今「地を中心とするある範囲」の中に限定されては
います。しかしその力の持ち主は確実に真の意味での超能力者であり、
その力は人の目には見えないが、極めて知的で超自然的な
パワーなのです。(私は最近しばしばそのような力を含む全世界を敢えて
宇宙と呼んでおります)その力こそが、この世の悪の真の黒幕です。

世界、世、宇宙:
先ず「この地上の部分」には普通「世界」と呼ばれる人間の
態系があります。これは誰の目にも見える分かりやすい第一の態系です。

しかし更に目には見えない第二の態系が存在します。
この第二の態系は三つの層からなっております。
先ずこの地上では おびただしい数の見えない生物(悪霊)が
総ての人間をあやつり牛耳り、今日日夜休むことなく人を
不潔、堕落、死の中へと強力に誘導しています。
彼らはあたかも言わばハエの様な存在ですが
その中の一匹の邪悪で執拗な力にさえ真に抗し得る人はいないでしょう。

それだけではありません。空中には更に高度で強力、
極めて知的な生き物(堕落した天使達)が存在し全世界の動向、風潮、
潮流を確実に支配しており、空中から地上に人をして神に反逆させる
空気を絶えず送り続け、人類を自分達の運命である
究極的な破滅に同行させようとしております。
彼らのリーダーは強力な力を持つ「支配達、権威達」です。

しかし更に、
海と地そして空中の総ての力を統括する最大のパワーがあるのです。
その力の持ち主は今なお天にも存在しているのですが(信じられますか)
彼こそ太古の時代 天使長として神のそば近くで仕えていた
あのルシファー・明けの明星、現在のサタンなのです。

この三層からなる第二の態系には「内輪もめ」などなく
その国はサタンの威厳と統制力の故に「立ち行く」(マタイ12の26)のに
十分です。このことは この世 宇宙・コスモスの「神」である
サタンの超大な権威と能力を示すものに他なりません。

第一の、人の態系は第二の態系の完全支配下にあります。
この「全世界は邪悪な者の中に横たわっている」に過ぎないのです。
(Ⅰヨハネ5の19、ダービー訳)それは正にまな板の上の
死んだ魚に過ぎません。それ故に私達は今 目に見えるこの世
にもまして 上記の三層からなる見えないパワー、第二の態系に
十分に注意を払う必要があるのです。
「私達の格闘は血肉に対するものではない」からです。(エペソ6の12)

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