もし私達が、感情に存在する様々な感覚に注意を払うなら、感情
というものは、いかに変わりやすいかが分かるでしょう。おそらく
この世において感情ほど変わりやすいものはないでしょう。
私達は今の一分間、何かを感じていたかと思うと、次の一分間では
たちまち別のことを感じているのです。感情は何らかの影響によって
変化し、そして決して留まることなく次々と変わって行くのです。
また人の感情にはしばしば「反作用」が見られます。つまり、
感覚が一つの方向でしばらく活動すると、それに続いて正反対の
感覚が生まれて来るのです。例えば、自分の中に生ずる悲しみは、
不思議にもしばしば幸福感の後に来るのです。実際に人を愛する
こともそうです。愛が始まったとしても、一ときを経過すると、
何かの影響によって、愛は何故かまるで正反対の激しい
憎しみに変わってしまうことさえあるのです。
誰がこれらを制御出来るのでしょうか。
*
Sugar 私見:
本当にそうです。仮に、私の中に①真の私と②感情、の二者がある
とすれば、一体、権威と力のある主人はどちらなのでしょう。
その場合、私が感情を制御するのは、相当難しいことです。
むしろ勝手気ままな「感情さん」が自由奔放に私を引きずり回し、
毎日私を困惑させ悩ませている、と言うのが実情ではないでしょうか。
しかし、確かにその感情は「私」でもあるのです。
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