2009年5月18日月曜日

息子の葬事(2)

実際的、具体的にお話して見ましょう。

(1)病院から遺体が家族に渡されるまで、
「その現場」から、病院に運ばれた息子・・
それまでも懸命に行われた心臓マッサージは、その後も
そうとう時間 続くことになりました。これはおおむね遺族の心情を配慮
してのことなのでしょう。(救急救命士の皆さん、長時間本当に有難う
ございました。)そして遂に、正式の死亡時間が確認されると、

医師やその他の方々がその部屋から全員退出され、病院は
息子のなきがらと私達だけをその部屋に残してくれる、
という心配りを示してくれました。

そして、私達の気のすむ迄と言う時間の後、
看護士さん達は、遺体を別室に運び、その処置をして下さいます。
その処置の後、白い浴衣をキレイに着せてもらった息子の遺体は
病院の安置室に運ばれます。
この段階は即ち、病院から私達が「遺体をこの安置室で受け取った」
と言うことを意味しているのです。これで
病院としての責務は総て完了したのです。

(2)葬儀屋さんへの依頼
従ってこの時点から、葬儀屋さんに私が依頼したことを、彼らが
実行してくれる、と言う段階に入るのです。
それでは、私は葬儀屋さんに何を依頼したか、それは・・

①病院から葬儀屋への遺体の搬送、
②公共の火葬場で火葬が可能となるまでの、多分一両日の間、
保管場所(葬儀社の一室)での遺体の適切な(防腐等)保護、保管。
③その日になり、火葬場への遺体の搬送です。

要するに私は、葬儀屋さんに対して
保管と搬送と言う、この二点のみを依頼したことになります。

(3)ダビに付す
その日になり、火葬場に着くと、遺体は葬儀屋さんの手から離れ、
公営の火葬場で働く「お役人」の手に渡されます。
最後に彼らから、遺骨が私の手に渡され、一切が終了するのです。


日本においては埋葬の前にダビに付すのが通常です。
ですから以上の行程が、遺体をどうすればよいかと言う、その
「ハード面」の総てである、と言ってもよいでしょう。
一つハッキリ分かった事として「ハード面」だけを見る限り、
葬事と言えども、それはそんなに難しくも複雑なものでもない、
ということが言えるのではないでしょうか。


実際的には、少なくも
(2)の①までは、特に私が彼らに どうこう言わなくとも
(病院と葬儀屋の手によって)事は機械的に運んで行きます。

今回の場合、遺体が葬儀社に運ばれ安置された段階で
業者との最初の交渉が行われたのです。

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