幸いなことに、
入院後直ちに受けられた水分の点滴によって
登さんは元気を取り戻し、
その晩はよく眠られたと言います。
しかしながら客観情勢は極めて厳しいものです。
黄だんの症状は重く、飲食物の通過障害が激しく、
更に、もしも胆汁が血液に流れ込み脳に達することがあるならば、
精神的な錯乱もあり得るとのことです。
そのような状況から、担当医師は何と「あと二ヶ月」を覚悟して下さい
と言われたのです。しかしセカンドオピニオン(姉妹達の兄弟
である医師)の判断は更に更に過酷なものであったと言います。
今、その「覚悟」について触れるならば、
登さんは、神に対する様々な願いは願いとして
「主に一切を委ねる」と言う心積もりは、
相当以前から持っておられたようです。
今、登さんをもまじえた姉妹達の交わりの中で、
世に言ういわゆる「禁句」のようなものは一切無いと言います。
死について、覚悟について、彼らの間でその他必要な会話を阻害する
壁は、彼ら主の復活にあずかった聖徒達の間からは、
ことごとく取り払われてしまった、と言えそうです。
*
旧約聖書から、ゼパニヤ書、3章の14節から17節。
これは妻の良子さんが、
ご主人の為にと主から与えられた神の御ことばです。
これを登さんは病室で、
今、毎日のように読んでおられるのです。
☆
シオンの娘よ。喜び歌え。
イスラエルよ。喜び叫べ。
エルサレムの娘よ。心の底から、喜び勝ち誇れ。
主は、あなたへの宣告を取り除き、
あなたの敵を追い払われた。
イスラエルの王、主は、
あなたのただ中におられる。あなたはもう、わざわいを恐れない。
その日、エルサレムはこう言われる。
シオンよ。恐れるな。気力を失うな。
あなたの神、主は、あなたのただ中におられる。
救いの勇士だ。
主は喜びをもってあなたのことを楽しみ、
その愛によって安らぎを与える。
主は高らかに歌って、
あなたのことを喜ばれる。
☆
「主は、あなたへの宣告を取り除き、
あなたの敵を追い払われた。
イスラエルの王、主は、
あなたのただ中におられる。
あなたはもう、わざわいを恐れない。」
0 件のコメント:
コメントを投稿