2007年9月17日月曜日

ケンが来る

昨晩 マルシアとセージが街へ戻り、今度は 今日の午後、
わが息子長男のケンが街からこの小屋へとやって来ます。

ケンは今 千葉のある精神病院に入院中の精神障害者です。
(病名は統合失調症、年齢は35才)
これはきわめて不思議なことなのですが 
この一年来の彼の病状は 私達の予測以上にかなり良い方向に
向かっているようなのです。
そういうことなので 今回本人の強い希望もあり、
治療の一環としても 有効であろう との私の判断から約1週間 
山で暮らさせることにしたのです。

今回彼は「山では酒は飲まない、
父さんとの車の中ではタバコは控える、部屋の中でも吸わない、
吸うときはデッキに出て吸う」 と約束しました。
(病気の影響もあるのか 困ったことに彼は
物すごいヘビースモーカーなのですヨ)
そのことは 私にとっては相当 嬉しいことでした。と言うのは 
そのような約束がしっかり出来るほどに
病状がある程度改善しているわけであり、
何よりも 今回の彼の約束の中に 小さな「気概」のようなものをさえ
感じることが出来たからです。

それからもう一つ 今日彼は 病院からバスと電車を何度も乗り継いで
一日がかりの 全くの一人旅で はるばる船引駅まで来るのです。
昨日電話をした際 自分で各電車の時間を調べて 
計画的な行動を取ろうとしている様子も多少見うけられました。
そういう訳で 今回のケンは なかなかいいぞと 
私も まずは希望的状況を思い描くことが出来たわけなのです。

本とのところ かつてのケンと私の小屋暮らしでは
結構「危険な」場面も一回ならずあったのですヨ。
今思えば それは かなりの ハラハラものだったと
言わなければなりません。
もしもそれを今 有りのままに私がここに書くとするならば
皆さんはびっくり仰天 たまげてしまうことでしょう。

さてさてしかし 
今からいよいよ 彼との6日間の山小屋生活が始まろうとしているのです:
今回はその暮らしのいろいろな場面で ケンと私に触れてくださるであろう
復活の主イエスの御手をきっと見ることが出来るのではないだろうかと
内心私は大いに期待しているのであります。


下の写真は南デッキに続く
西側にせり出した 森を見下ろすデッキです。
ここに今回、緑の人工芝を敷いたわけです。
デッキチェアに仰向けになり、木々の梢のまたその上の
高い空を眺めるのは この秋の楽しみ。

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